個性化と個別化
子どもたちからは個別化(方法として)と個性化(精神の)を求める声が湧き上がるのは当然であり、それにどう応えるかということは難しい。これは教 育全般にいえることである。
今の教育界に望むのは子の個性を尊重し、言い換えればどの様な個性を持つ子であっても、社会の構成員となるための知識や技能や態度を身につけさせて頂きたいと思っている。
私は教育現場で働いた経験から、個性尊重を無限に追求していくべきであると同時に、最低限の社会のルール(他と協調するため)を教えなくてはならいと考えている。
これが決まり、規則、必要に応じて同一行動をとるなど、個性の発揮を制限すると思われがちであるが、これらは個別化を制限しているものであり、個性化を制限しているものでない。
見かけ上、子どもたちがバラバラに行動していてもそれが個性尊重とは無縁であるということも付け加えておきたい。