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あきパパのつぶやき

ノーマライゼーション

ノーマライゼーションは、

1950年頃、デンマークで巨大施設に隔離された
知的障害の子供たちを地域に帰す親の運動から始まったとされ、精神遅滞
者は施設収容ではなく、地域社会で普通の生活を営むべきという考え方で
ある。すべての国々の障害者福祉の共通理念になっています。
従来、障害者や高齢者などの社会的弱者を正常(ノーマル)なものとせず
社会から隔離する傾向にあったことを反省し、むしろ一定の弱者が存在す
る社会こそが正常であると理解される。 障害を軽減して「正常」に近づける、あるいは、施設の中における生活環
境条件を社会に近いものにするという意味ではなく、あるがままの障害者
が、地域で障害のない者と同様の社会生活をおくることを可能とするため
の条件整備を行うことがノーマライゼーションの中心課題です。 国連が1979年に決議した「国際障害者年行動計画」に述べられている「あ
る社会が、その構成員のいくらかの人々を締め出すような場合、それは弱
くてもろい社会である」という考え方を基本にしており、これはすなわち、
いかなる形態の差別や偏見も存在させない社会を意味しています。
その決議により国際障害者年(1980年、81年)が設けられた。「完
全参加と平等」、その後の「万人のための社会」なども基本理念はノーマ
ライゼーションにある。主にアメリカで用いられるメインストリーム、主
に教育の分野などで用いられるインテグレーションなども同様の考え方で
あるといえる。 このような真の意味のノーマライゼーションをめざす社会
の具体的なあり方、および、それを実現させる方法について、あらゆる分野、
様々な角度から研究、解明することが期待される。
ノーマライゼーションの父ともいわれている故バンク・ミケルセン氏は、
ノーマライゼーションを難しく考える必要はない。自分が障害者になった
時にどうしてほしいかと考えればすぐに答えはでてくる」という意味のこと
を述べている。やさしい表現であるが、ノーマライゼーションとは何かを見
事に言い切っている。