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あきパパのつぶやき

情緒不安定性人格障害

情緒不安定性人格障害者さんは、人格が不安定である。

そして不安定な窮地にいつも立たされている。
そのため、理由もないのにイライラしてしまったり、憂鬱な気分になったりしてしまうことが多く、さらに症状が悪化してしまうと、統合失調症に酷似した症状が現れる。
強い怒りが突発し、しばしば暴力行為・自虐的行為に至るケースも少なくありません。
衝動行為を他人に非難されたり、邪魔されたりするとさらにそれらの行動が増大していきます。

原因はよくわかっていませんが「親子関係のゆがみ」が原因であるという説が有力視されています。これは精神医学分野において「分離不安」と呼ばれています。

子どもは、「自立」と「依存」との葛藤の中で成長します。つまり、人間というものは乳幼児の頃は親の世話になる「依存」の時期を過ごし、独り立ちできるようになれば、親離れして「自立」して生きていくわけです。

このバランスが何とも難しいのですが…。しかしそこに共通していることは、親の愛情に支えられた「安心感」が不可欠であるという点なのです。ところが、何らかの理由で親に愛情を注がれずに、その「安心感」が得られないと、「見捨てられる不安」が生じて自立ができず、思春期以降に、この情緒不安定人格障害を発症してしまうという考え方があります。

その原因となる時期は2歳前後とする説があります。2歳になると人間は親から「分離」、つまりは自分と両親が違うものだと気づくと言われているのですが、この時期に両親がいなかったり、情緒不安定だとすると、子どもの心に不安が起きてしまい、親からうまく「分離」できなくなってしまい、それが他人との距離の取り方が分からないという事態を引き起こすのです。

それに加えて、親の過度の期待や理想の押しつけが発症の原因とする考え方もありまして、最近では幼児虐待との関係も注目されています。