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あきパパのつぶやき

コルチゾールとストレス、PTSD

研修会で「コルチゾールとストレス、PTSD」と話をしました。

コルチゾールとは、副腎皮質と呼ばれる組織から分泌される「副腎皮質ホルモン」のひとつで、
「糖質コルチコイド」と呼ばれています。
糖質コルチコイドとは体内のたんぱく質成分を糖分エネルギーに変換する働きをもつホルモンで
「血糖値」を上昇させる働きをもっております。

近年
コルチゾールはストレスに関与し、過度なストレスを受けると分泌量が増加しますが、
その反応はとても敏感です。
ストレスホルモンとも呼ばれています。

コルチゾールはストレスの影響を受けることで、分泌量がコントロールされていることもわかってきいます。
強いストレスが発生しているときは分泌量を増加させ、ストレスが消化されると分泌量は平均値に戻ってきます。
うつ病の診断や、病状の確認を行う際にもコルチゾール測定検査が実施されこともあります。

さらにこのホルモンは脳の海馬を萎縮させる可能性が確認され
これがPTSDの一つの要因とされています。

PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことで、
強度のストレスや恐怖感の強い危機的体験が引き金となって発症する精神的疾患のひとつです。

人は強いストレスを受けると、交感神経が過剰に反応し副腎皮質からアドレナリンを分泌させます。
このアドレナリンの働のおかげで、肉体的、精神的痛みに人間はある程度対応できるようになろます。

しかしPTSDのように長期間に渡って心的ストレスが継続的に加わると、
今度はこのストレスに対応する為にコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは血糖値を高めることで心的ストレスに対抗する免疫組織の活動を抑制し安定化させています。
このコルチゾールはあまりにも長時間分泌され続けると脳の海馬を萎縮させる可能性があることがわあかってきました。

海馬は記憶を司る機関です。
「強いトラウマのような体験を緩和(忘れ)させる為にコルチゾールがあえて脳の海馬を萎縮させているのか?」
現在も解明されていないコルチゾールの働きの謎です。

☆海馬の組織を培養している時に脳梗塞で倒れ
 この研究を断念しました、